2021.11.24
はじめまして。アロマセラピストのAkane
です。香りにまつわるお話を、ゆるゆると
綴っていきたいと思います。最後まで
お付き合いいただけたら嬉しいです。
まずは、簡単に自己紹介を…。
千葉生まれ、埼玉育ち、今も埼玉に住んで
います。ごく普通のOLでしたが、2004年
に退職、単身イギリスへ渡り本場の
アロマセラピーを学びました。そこで
出会ったアロマと中医学は、今では
生活に欠かせないものとなっています。
帰国後はセラピスト・講師としてアロマ
をお伝えしてきました。現在は和洋中
折衷の自然療法を織り交ぜながら、
子育て中心の生活を送っています。
早いもので、今年も残すところ約一ヶ月。
我が家は11月初め、立冬のころにはクリス
マスツリーを飾ってすっかりクリスマス
気分です。
この季節になると、オレンジなどの柑橘系
の実に、丁子(ちょうじ、クローブ)を
刺して作る「ポマンダー」の香りが恋しく
なってきます。最後にまぶすシナモンなど
のパウダーも、温かみのある香りで冬に
ぴったりです。
作り方を簡単にご紹介します。まず、写真
のように、竹串で穴を開けたところに
クローブをプスプス刺していきます。
最後にリボンをつけたい部分は、先に
テープを貼っておきましょう。
すべて刺し終わったらテープを取り、
シナモンなどのスパイスのパウダー
を全体にまぶします。
パウダーがなじむまで紙袋などに入れて、
風の当たる場所でしっかり中まで乾燥させ
ます。お好みのリボンを巻いて完成です。
特に作りたては、オレンジとスパイスの
香りが空間いっぱいに広がって風がふわり
と吹くたびに幸せを感じます。
冬至に入るゆず湯をイメージしながら、
ゆずなど和の柑橘系で作ってもとっても
素敵なポマンダーになります。
ちなみに、joscilleのボディソープに使われ
ているアロマも、オレンジとベルガモット
という2種類の柑橘系の精油です。
そこに、コリアンダー(あのパクチー
です!)の種(シード)から採れる精油を
ブレンドして、甘さの中にスパイシーさ
をプラスしています。
実は私、コリアンダーシードの精油が
大好きで、さらにオレンジの精油との
甘~い組み合わせが、たまらなく好き
なのです。
さらに、アールグレイの香りづけに使われ
ているベルガモットの精油でよりハッピー
で明るい気持ちになれるブレンドを目指し
ました。柑橘系とコリアンダーシードの
大好きな香りに包まれてバスタイムが
いっそう楽しくなりました。7歳の息子
も、くんくんしながら鼻歌まじりで体を
洗っています。
ここで、ひとつ注意していただきたいこと
があります。ベルガモットやレモン、
グレープフルーツなどの柑橘系の果皮と、
果皮から圧搾法で抽出された精油には、
紫外線に反応して皮膚にダメージを与える
可能性がある成分が含まれています。
石鹸は洗い流してしまうので心配
ありませんが、ポマンダーを作った
後は香りが残っている部分が長時間
日光に当たらないようにすると安心です。
クリスマスにちなんだ香りといえば、もう
ひとつ「フランキンセンス」があります。
イエス・キリストが誕生する際の贈り物と
して、黄金と共に贈られたという
エピソードが有名で、乳香とも呼ばれて
います。呼吸が深くなるような、スーッ
としていてほのかにスパイシーな深みの
ある香りは古来より宗教儀式に用いられ
てきました。
今でも忘れられないイギリス留学中の
クリスマスの思い出があります。待ちに
待った冬休み、語学学校で知り合った
友人(既婚女性です)とユーロスター
に乗ってパリに行くことになりました。
私にとって、人生で一番華やかな場所
で過ごしたクリスマスです。
シャンゼリゼやキラキラ輝くエッフェル
塔のイルミネーションを見ながら
「一緒にいるのが彼氏(夫)じゃなくて
私でごめんね~」と笑い合っていたのも
今となっては良い思い出です(笑)。
クリスマスの朝、クリスチャンだった彼女
に連れられて、モンマルトルにある
サクレクール寺院のミサに(こっそり)
参列しました。