vol.15 
クリスマスツリ-の森で
深呼吸
kahimi karie

2023.12.20
 
気付けばもう師走も半ばですね。今年は日本もアメ
リカも暖冬になりそうだというニュースを聞きまし
たが、ここペンシルベニア州は先月からどんどん寒
くなり、今朝の気温は何とマイナス6度、庭に置い
てある小鳥用の水がカチカチに凍っていて驚きまし
た。


昨年は、秋とは思えないような暖かい日が続いた後
にガクッと気温が下がる事が何度かあり、庭の植物
の中には種を付けるチャンスを逃して枯れてしまっ
たものも結構あったので今年は大丈夫だろうかと心
配だったのですが、今年はそこまでではなく、種を
しっかり付けた後に冬がやってきたので少しほっと
しました。この数年気温差が激しく、大寒波が訪れ
る割には雪が積もる事はなくなっています。どうか
今年の冬は、以前のように子供達がワイワイとソリ
遊びをする可愛い姿が見れますように。



ところで我が家の庭のマスコット、グラウンドホッ
グ達は10月からすでに冬眠に入り、それまで彼ら
とイタチごっこでドタバタだった家庭菜園も嘘のよ
うに静まり返っています。

アメリカでは毎年2月2日にグラウンドホッグデ-
という、春の訪れを予想するちょっとノンキな天気
占いの行事があり、その前後に彼らは冬眠から目覚
めると言われているのですが、という事は約4ヶ月
間も何も食べずに眠っているという事?!

そう考えるとあの見事な食べっぷりも納得です。あ
のイタズラな姿を思い出すと今では、たくさんお食
べ!と恋しく感じます。来年は自分達のものとは別
に、彼ら用の小さな菜園も作ってあげて、私達の野
菜を食べられないようにどうにか工夫出来たらと考
えています。
 

アメリカでは秋になると大きなカボチャを玄関先に
ゴロンと飾り、そして11月の第4木曜日には感謝
祭という祝日があります。七面鳥のロ-ストやコ-
ンブレッド、パンプキンパイなどのご馳走を作り、
親戚一同が集まって日々与えられる多くの恵みに感
謝をしお祝いするのですが、その週末になると皆一
斉に玄関先のカボチャを片付て、代わりにモミの木
枝や赤いリボンなどで飾られたクリスマスリ-スを
玄関のドアに飾り付けます。

街中の飾りつけも、秋のオレンジ色から冬の緑と赤
色へと一気に模様替えするのがとても素敵で、店の
窓のデコレーションもアイディアが楽しいものが多
く、アメリカ人は寒い冬を楽しむのが上手だなぁと
毎年感心してしまいます。
 

そして12月の週末になると皆、今度は大きなクリ
スマスツリーを買いに出かけるのです。大都会の
NYでは路上や近所の教会の庭先などに期間限定の
ツリーのお店が出るので、よく大きなツリーを2人
で背負って運んでいる姿を見かけます。ランカスタ
ーはというと、田舎なので皆んな車に乗って近所の
ファ-ムや大型の園芸店に出掛けていき、車の屋根
に大きなツリーを乗せて持ち帰ります。
 
我が家も今年は形の良いツリーを手に入れるべく、
いつもより少し早く買いに行く事にしました。私達
がお気に入りのファ-ムは、その時期になるとホッ
トチョコレートや紅茶など無料の温かい飲み物が店
内に用意され、スモアというお菓子が作れるように
グラハムクラッカーやマシュマロ、それを焼けるよ
うに焚火も店先に。ちょうど日暮れ頃に行くとクリ
スマスのデコレーションやパチパチと燃える焚火が
とてもきれいで、新鮮なクリスマスツリーの香りが
辺り一面に漂い、まるで森の中にいるようでなんと
も幸せな週末の夜を過ごすことが出来ます。
 

買ったツリーを車から下ろして部屋まで運び、ヨイ
ショとツリースタンドに立てて眺めてみると、外で
見るよりも随分大きく感じて毎年驚くのですが、で
も身長が伸び盛りの娘は逆に去年はもっと大きかっ
たように感じるんだよねぇと不思議そうに言いま
す。
 
今年も娘とクリスマスのオ-ナメントを作ったり靴
下を編んだり、ロ-ルケ-キやアップルパイなどを
作ってゆったり暖かな冬休みを過ごせたらいいなと
思っています。
 
皆さんもどうぞ素敵な年末をお過ごし下さいね。
 

  

 

 

カヒミ カリィ

ミュージシャン、文筆家、
フォトグラファー 。91年デビュー以降、
国内外問わず数々の作品を発表。
音楽活動の他、映画作品へのコメント執筆、
字幕監修、翻訳など幅広く活躍。これまで
カルチャー誌や文芸誌などで写真
執筆の連載多数。2012年よりアメリカ在住。

http://www.kahimi-karie.com
Instagram : @kahimikarie_official

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